2012年08月15日
燕岳(親子とも初めての北アルプス)
2012年8月12~13日は北アルプスの燕岳を歩いてきました。
今回は私自身50回目の山歩き。日帰り中心の軟弱ハイカーですけど、それなりに色んな経験をしてきました。そろそろ北アルプスデビューしてもいいかな?と思い、今夏に北アを歩こうと思っていたら子どもが春から一緒に山歩きを始めました。ちょうど燕山荘主催の「親子ファミリー登山」燕の学校というファミリー登山教室のイベントを発見。でも空きがなくて時々チェックしていたら一組空きが出たとのことで予約。一人っ子なので他のお子さんと山を歩く機会もないですし、私も単独がメインで他の方と山を歩く機会もなく、親子できっと得られるものがあると思い、夏の思い出に子どもと燕岳を歩くことになりました。

今回は私自身50回目の山歩き。日帰り中心の軟弱ハイカーですけど、それなりに色んな経験をしてきました。そろそろ北アルプスデビューしてもいいかな?と思い、今夏に北アを歩こうと思っていたら子どもが春から一緒に山歩きを始めました。ちょうど燕山荘主催の「親子ファミリー登山」燕の学校というファミリー登山教室のイベントを発見。でも空きがなくて時々チェックしていたら一組空きが出たとのことで予約。一人っ子なので他のお子さんと山を歩く機会もないですし、私も単独がメインで他の方と山を歩く機会もなく、親子できっと得られるものがあると思い、夏の思い出に子どもと燕岳を歩くことになりました。

先月の八ヶ岳では夕食後出発して辛かったので、今回は仕事を終えて帰宅後夕方に出発。大阪ダービーで(下位同士である意味)盛り上がる万博を横目に心配された渋滞もなく、養老SAで夕食後は阿智PAのセルフスタンドで給油。その後、梓川SAまで走って仮眠。5時に有明荘に向けて出発。
集合場所は有明荘。ガイドさんから説明がありその後は準備体操。ガイドさんの「イチ・ニ・サン・シ」のあとに「ゴー・ロク・シチ・ハチ!」と大きな声で張り切る子ども。おっ?今日は調子がいいかも。

予報とは反対の青空の下、中房温泉登山口を出発。

緑が眩しいです。細かく班を分けて、登り始めは私たち親子は最後方を歩くことに。下りの方とすれ違いのときにはガイドさんの「ありがとうございます。ここが最後方です」という言葉を、子どもも同じように言ってました。
それにいつもの山歩き同様「すれ違う人には大きな声で先に挨拶をすること」を実践できているわが子をみて少し嬉しくなりました。

各ベンチで休憩後は歩く順番を交代しながら、ゆっくり登っていきます。今回改めて感じましたが、これほどゆっくり歩くと足の疲れがほとんどありませんでした。時間がかかっても、やはりゆっくり歩くということはとても大切なことだと思いました。子どもは、いつもの「イナズマイレブン・ガッツギア(子供向けアミノバイタル)」を3つ持ってきているので元気です。第三ベンチを過ぎると、中房温泉がみえました。

登り始めて約4時間で合戦小屋に到着。ここで燕山荘の赤沼オーナーがお待ちでお話を聞いた後、スイカを頂けました。美味しかった。
その後は家族ごとに高度順応を兼ねてランチタイム。食材やガスコンロなどはすべて事前に用意していただいて、あとは作るだけ。本当に感謝です。
合戦小屋から合戦の頭までは私たちが先頭グループ。ここから花も目立ち始めて、ガイドさんに教えていただきながら楽しく登って行きました。
合戦の頭ではオーナーから、この高さの環境やこの付近の動物などについてのお話がありました。

カマキリだ~

近いようで遠い燕山荘。
合戦の頭から燕山荘へ向かうときにガスが流れて景色がみえ始め、中房の登山口から7時間かけてついに燕山荘に到着。着いた途端にビックリ。西側はガスがなく穂高の山並みなどすごい景色。燕岳の山頂もはっきりみえてました。
「山荘へ到着おめでとう」ということで、子どもたちにはオーナーからバンダナのプレゼント。翌日の天気が怪しいので、ザックをおいてそのまま燕岳の山頂を目指すことに。

燕岳。南から湿った空気が入ると東側はガスだそうです。

荷物をおいて山頂へ。

くたくたになりながら、眠気をこらえてなんとか頑張って山頂。かなり長い時間歩いて山荘について、そこからまた山頂へ行くことになりわが子含めて子どもはかなり疲れていた様子でしたが、無事に燕岳の山頂に到着しました。他のお子さんがいなかったら無理だったと思う(笑)

イルカ岩や槍ヶ岳をみながら歩きました。しかし子どもの疲労はピークでとにかく早く山荘に戻りたかったようです(笑)

ようやく燕山荘まで戻ってきました。
実は第三ベンチと富士見ベンチの中間あたりで子どもが転倒。少し傷があったのと、こめかみあたりを枝で擦ったみたいで傷があったので(足の傷よりもこちらが気になって)山頂から戻ってきて、燕山荘の診療所で診てもらいました。このような高所で診療を受けられることにとても感謝です。

こんな雲をみてすごいすごいと連発の子ども。

いろんな雲がみられて面白かった。

楽しみだった夕食はハンバーグ。とても美味しかったです。その後は明日の予定の説明を受けました。

夕食後に外へ出るときれいな夕焼けでした。とても寒かったですけど、普段はみられない景色を十分に満喫しました。

最後に子どもと楽しみにしていた、いちごみるくを頂き就寝。
翌朝・・・
日の出をみるつもりはなかったのですが周りの声で目が覚めたのが5時前。それでもまだウトウトしていたら、ご来光はみられなかったようで、戻ってきた声ですっかり目が冴えました。
5時半頃からオーナーが燕山荘の周りを案内してくださいました。コマクサの話や、冬季小屋の話。ヘリポートでは、クマとの格闘話などをお話しくださいました。

朝食もしっかりいただきました。
朝食のあとは赤沼オーナーから燕岳の四季などのお話のあと、子どもたちに「登頂証明書」が手渡されました。

それぞれが準備をして下山開始。
8時過ぎに下山開始。あいにくずっと雨でした。昨日、山頂に行っておいて良かったの声がちらほら聞こえてきました。
下山を始めてしばらく歩いたところにサルがいました。この高さまでどうしてサルが登ってくるか、少し前にオーナーからお話があったばかりで、子どもも興味深く見つめていました。

ゆっくり歩いて5時間で登山口へ無事到着。

最後は赤沼オーナーと有明荘へ。下山中もたくさん山の話をおうかがいしました。
降り続く雨の中、足元に一層の注意を払って、各ベンチで休憩をはさんで13時過ぎに無事下山。その後、オーナーから最後のあいさつがあって今回のイベントは終了。私たちは解散場所の有明荘で温泉に入って帰ってきました。










今回このようなイベントに参加させていただいて、私たち親子にとって忘れられない山歩きとなりました。子どもとの歩き方やスピード、すれ違いでの対応など、改めて学ぶことが多かったです。
動植物と山とのかかわりも、実際にお話しいただきとても勉強になりました。
今回のイベントを通じて、これからも子どもと楽しく山歩きができればと思っています。
このイベントに関わってくださった全ての方、イベント参加が決まって職場で休みを替わってくれた方、みんなに感謝の50回目山歩きは大満足でした。
<燕岳の記録>
8月12日(日)
08:15 有明荘
08:30 中房温泉登山口
09:25 第一ベンチ(10分休憩)
10:10 第二ベンチ(10分休憩)
11:00 第三ベンチ(10分休憩)
11:55 富士見ベンチ(10分休憩)
12:45 合戦小屋(大休憩)
14:00 合戦小屋出発
14:30 合戦の頭
15:45 燕山荘
16:00 燕山荘から燕岳へ
16:50 燕岳
17:40 燕山荘
18:00 夕食
19:30 就寝
8月13日(月)
05:30 燕山荘周りを散策(オーナーの案内で)
06:30 朝食
08:15 燕山荘
09:30 合戦小屋
11:30 第三ベンチ
12:00 第二ベンチ
12:35 第一ベンチ
13:15 中房温泉登山口
13:30 有明荘
※オーナーからは登山道を外れないように繰り返しお話がありました。
泊まった山小屋:燕山荘
立ち寄り温泉:有明荘
トイレ
・有明荘
・中房温泉登山口
・合戦小屋
・燕山荘
携帯電話(docomo)
・有明荘→○
・中房温泉登山口→○
・燕山荘→○
(今回途中ではチェックしていません)
今回のイベントで私も子どももたくさんのことを学びました。
このイベントで教わった動植物と山と人との関係。子どもは、これを夏休み宿題の自由研究にするそうです。
学んだことを感じながらまた燕岳を歩きたいと思いました。
集合場所は有明荘。ガイドさんから説明がありその後は準備体操。ガイドさんの「イチ・ニ・サン・シ」のあとに「ゴー・ロク・シチ・ハチ!」と大きな声で張り切る子ども。おっ?今日は調子がいいかも。

予報とは反対の青空の下、中房温泉登山口を出発。

緑が眩しいです。細かく班を分けて、登り始めは私たち親子は最後方を歩くことに。下りの方とすれ違いのときにはガイドさんの「ありがとうございます。ここが最後方です」という言葉を、子どもも同じように言ってました。
それにいつもの山歩き同様「すれ違う人には大きな声で先に挨拶をすること」を実践できているわが子をみて少し嬉しくなりました。

各ベンチで休憩後は歩く順番を交代しながら、ゆっくり登っていきます。今回改めて感じましたが、これほどゆっくり歩くと足の疲れがほとんどありませんでした。時間がかかっても、やはりゆっくり歩くということはとても大切なことだと思いました。子どもは、いつもの「イナズマイレブン・ガッツギア(子供向けアミノバイタル)」を3つ持ってきているので元気です。第三ベンチを過ぎると、中房温泉がみえました。

登り始めて約4時間で合戦小屋に到着。ここで燕山荘の赤沼オーナーがお待ちでお話を聞いた後、スイカを頂けました。美味しかった。
その後は家族ごとに高度順応を兼ねてランチタイム。食材やガスコンロなどはすべて事前に用意していただいて、あとは作るだけ。本当に感謝です。
合戦小屋から合戦の頭までは私たちが先頭グループ。ここから花も目立ち始めて、ガイドさんに教えていただきながら楽しく登って行きました。
合戦の頭ではオーナーから、この高さの環境やこの付近の動物などについてのお話がありました。

カマキリだ~

近いようで遠い燕山荘。
合戦の頭から燕山荘へ向かうときにガスが流れて景色がみえ始め、中房の登山口から7時間かけてついに燕山荘に到着。着いた途端にビックリ。西側はガスがなく穂高の山並みなどすごい景色。燕岳の山頂もはっきりみえてました。
「山荘へ到着おめでとう」ということで、子どもたちにはオーナーからバンダナのプレゼント。翌日の天気が怪しいので、ザックをおいてそのまま燕岳の山頂を目指すことに。

燕岳。南から湿った空気が入ると東側はガスだそうです。

荷物をおいて山頂へ。

くたくたになりながら、眠気をこらえてなんとか頑張って山頂。かなり長い時間歩いて山荘について、そこからまた山頂へ行くことになりわが子含めて子どもはかなり疲れていた様子でしたが、無事に燕岳の山頂に到着しました。他のお子さんがいなかったら無理だったと思う(笑)

イルカ岩や槍ヶ岳をみながら歩きました。しかし子どもの疲労はピークでとにかく早く山荘に戻りたかったようです(笑)

ようやく燕山荘まで戻ってきました。
実は第三ベンチと富士見ベンチの中間あたりで子どもが転倒。少し傷があったのと、こめかみあたりを枝で擦ったみたいで傷があったので(足の傷よりもこちらが気になって)山頂から戻ってきて、燕山荘の診療所で診てもらいました。このような高所で診療を受けられることにとても感謝です。

こんな雲をみてすごいすごいと連発の子ども。

いろんな雲がみられて面白かった。

楽しみだった夕食はハンバーグ。とても美味しかったです。その後は明日の予定の説明を受けました。

夕食後に外へ出るときれいな夕焼けでした。とても寒かったですけど、普段はみられない景色を十分に満喫しました。

最後に子どもと楽しみにしていた、いちごみるくを頂き就寝。
翌朝・・・
日の出をみるつもりはなかったのですが周りの声で目が覚めたのが5時前。それでもまだウトウトしていたら、ご来光はみられなかったようで、戻ってきた声ですっかり目が冴えました。
5時半頃からオーナーが燕山荘の周りを案内してくださいました。コマクサの話や、冬季小屋の話。ヘリポートでは、クマとの格闘話などをお話しくださいました。

朝食もしっかりいただきました。
朝食のあとは赤沼オーナーから燕岳の四季などのお話のあと、子どもたちに「登頂証明書」が手渡されました。

それぞれが準備をして下山開始。
8時過ぎに下山開始。あいにくずっと雨でした。昨日、山頂に行っておいて良かったの声がちらほら聞こえてきました。
下山を始めてしばらく歩いたところにサルがいました。この高さまでどうしてサルが登ってくるか、少し前にオーナーからお話があったばかりで、子どもも興味深く見つめていました。

ゆっくり歩いて5時間で登山口へ無事到着。

最後は赤沼オーナーと有明荘へ。下山中もたくさん山の話をおうかがいしました。
降り続く雨の中、足元に一層の注意を払って、各ベンチで休憩をはさんで13時過ぎに無事下山。その後、オーナーから最後のあいさつがあって今回のイベントは終了。私たちは解散場所の有明荘で温泉に入って帰ってきました。










今回このようなイベントに参加させていただいて、私たち親子にとって忘れられない山歩きとなりました。子どもとの歩き方やスピード、すれ違いでの対応など、改めて学ぶことが多かったです。
動植物と山とのかかわりも、実際にお話しいただきとても勉強になりました。
今回のイベントを通じて、これからも子どもと楽しく山歩きができればと思っています。
このイベントに関わってくださった全ての方、イベント参加が決まって職場で休みを替わってくれた方、みんなに感謝の50回目山歩きは大満足でした。
<燕岳の記録>
8月12日(日)
08:15 有明荘
08:30 中房温泉登山口
09:25 第一ベンチ(10分休憩)
10:10 第二ベンチ(10分休憩)
11:00 第三ベンチ(10分休憩)
11:55 富士見ベンチ(10分休憩)
12:45 合戦小屋(大休憩)
14:00 合戦小屋出発
14:30 合戦の頭
15:45 燕山荘
16:00 燕山荘から燕岳へ
16:50 燕岳
17:40 燕山荘
18:00 夕食
19:30 就寝
8月13日(月)
05:30 燕山荘周りを散策(オーナーの案内で)
06:30 朝食
08:15 燕山荘
09:30 合戦小屋
11:30 第三ベンチ
12:00 第二ベンチ
12:35 第一ベンチ
13:15 中房温泉登山口
13:30 有明荘
※オーナーからは登山道を外れないように繰り返しお話がありました。
泊まった山小屋:燕山荘
立ち寄り温泉:有明荘
トイレ
・有明荘
・中房温泉登山口
・合戦小屋
・燕山荘
携帯電話(docomo)
・有明荘→○
・中房温泉登山口→○
・燕山荘→○
(今回途中ではチェックしていません)
今回のイベントで私も子どももたくさんのことを学びました。
このイベントで教わった動植物と山と人との関係。子どもは、これを夏休み宿題の自由研究にするそうです。
学んだことを感じながらまた燕岳を歩きたいと思いました。
Posted by cocoe at 08:02│Comments(0)
│燕岳
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